XooNIps はインターネット上で多様なデータの共有を図る ニューロインフォマティクス (NI) のためのデータベース基盤システムです.
起源:NRV (Neuroinformatics Research in Vision)プロジェクトで構築した視覚系 NIプラットフォーム Visiome のコンセプトとその基本的な仕様を踏襲し,コンテンツマネージメントシステム(CMS)の一つである XOOPSをベースとして開発されました.
特徴:XooNIps には3つの特徴が有ります.
1.データベース構築の柔軟さ:XooNIpsはCMSをベースに開発されているために,データベースのデザインを変更したり,XOOPS上で利用可能な様々なモジュールと組み合わせて,データベースとしての機能の拡張が容易に行えます.すなわち,システムに詳しくない方々でも情報を共有するデータベースを立ち上げる事が可能です.
2.XooNIps が扱うデータの多様性,拡張性:実際に必要とされる様々なデータを扱える様に,多様なデータ形式を標準に備えられている上に更に,新しいデータ形式も扱えるような拡張方法も準備されているため,標準で無い形式のデータであっても容易に取り扱えるように拡張することが出来ます.
3.メタデータの流通機能:XooNIpsはメタデータ流通の標準プロトコルの一つである OAI-PMH (Open Archive Initiative-Protocol for Metadata Harvesting) を実装しています.これにより,XooNIpsで構築された他のデータベースの情報を収集したり,XooNIps 以外の OAI- PMH を備えた他のデータベースとメタデータを介して,協調させる事が可能です.
XooNIps Library モジュール
XooNIps Library モジュールは,XooNIps を機関リポジトリとして利用するために開発された XooNIps アイテムタイプの一つです.
INCF Japan Node - Portal Site
このサイトは、理研BSI神経情報基盤センター (NIJC) が国際ニューロインフォマティクス統合機構 (INCF) の日本国内のニューロインフォマティクス活動の拠点 (Japan Node) として整備するものです。
ここでは、国内のニューロインフォマティクス活動のサイト (NI Platform) の紹介や、INCF が今後提供する標準技術の情報やツール、理研BSIや他の研究グループと協力して開発する NI 技術、ツールの提供を行います。
XooNIps 研究会
XooNIps研究会は,XooNIpsによるデータベース開発と運用に関する諸問題について,研究・開発・構築・運用に関する成果や経験をもとにした討論を通じて参加者相互の理解を深め,普及促進に努めると共にXooNIpsの多様化への対応,機能強化や拡張・保守メンテナンスについて,種々のアイデアを持ち寄り具体化の検討を行う事を目的としています.
研究会メーリングリストによる情報交換(会告やニュース発信を含む)や技術的検討会の開催, XooNIpsの活用・使い勝手向上と,その普及に向けたワークショップの開催,解説書,マニュアル,事例集などの出版物(電子媒体を含む)の編集、発行などを行う計画です.